CASE STUDY

肘折温泉プロジェクト

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灯篭

宿泊している方への説明の様子

宮本武典|Miyamoto Takenori

宮本武典|Miyamoto Takenori
美術館大学センター准教授・主任学芸員。1974年奈良県生まれ。武蔵野美術大学大学院終了後、海外子女教育振興財団(バンコク)、パリ国際芸術都市(フランス)、原美術館アシスタントを経て、東北芸術工科大学に着任。山形で数々のアートプロジェクトを手がける。これまでに宮本隆司、舟越桂、荒井良二らの新作展をキューレーティング。珍しいキノコ舞踊団、立花文穂、梶井照陰らのレジデンス・プログラムを中山間地域で実施。民俗学者の赤坂憲雄や建築家の馬場正尊らとともに、疲弊した地方都市や集落の再生プロジェクトを監修するなど、地域社会に根ざしたサスティナブルなアートプロジェクトを展開している。2009年には『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009』公式撮影を担当。3.11を受けて被災地支援のため山形大学と『Smile Trade 10%/Smile Engine YAMAGATA』共同運営。『福興会議』発起人。

地元温泉街とアートのコラボレーション

  • 宮本武典 | Miyamoto Takenori
    美術館大学センター准教授・主任学芸員
研究内容:
肘折温泉プロジェクト
研究期間:
委託元:
肘折温泉プロジェクト実行委員会

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ひじおりの灯

『肘折温泉プロジェクト』は「伝統ある湯治文化を100年後の子どもたちに継承する」ことを目的に、地域と大学がパートナーシップを組み、本学学生や卒業生、著名な芸術家を温泉街(集落)に招待するアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作事業)を実施しています。『ひじおりの灯』は、肘折温泉が開湯1200年を迎えた記念すべき年(2007年)夏からはじまったオリジナル灯ろうの展示会で、肘折温泉の修験の火祭りの時期にあわせて、立ち並ぶ旅館や商店の軒先に33基の灯ろうを設置し、湯治場の夜を幻想的にライトアップしています。 『ひじおりの灯』の制作者は本学教員・学生たちで、年ごとにメンバーを入れ替え、灯ろうも張り替えられます。学生たちは雪解けの春に肘折温泉を訪問し、それぞれ旅館に分宿して取材をおこない、八角の灯ろうに肘折絵巻を制作。灯ろうの設計は環境デザイン学科の竹内昌義教授が手がけ、和紙は地元の手漉き『月山和紙』、組立てや表装は庄内の職人たちが腕を振るっています。また、運営面で地元青年団が中核的な役割を担い、点灯期間中に鑑賞者の交流起点になる屋台(本学OBが設計)を開くなど、『ひじおりの灯』はあたらしい地域文化として根付いています。2008年度には内閣府の『地方の元気再生事業』に採択、第3回地域づくりのやまがた景観賞にて山形経済同友会賞を受賞しています。

『ひじおりの灯』HP:http://hijiorinohi.com/ 『ひじおり旅の手帖』HP:http://hijiori.jp/tabi/

会期:毎年7月13日(開湯祭)~8月末まで 会場:山形県大蔵村肘折温泉街 出品:東北芸術工科大学学生・卒業生有志