CASE STUDY
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2011 年から 3 年をかけて行ってきた、MUJI HOUSEと東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科による産学共創「未来の家プロジェクト」。都市部の密集地でも明るく広く、暖かく過ごせる木造住宅を目指した「縦の家」の開発には、低炭素化社会を目指して同校敷地内に建設された山形エコハウスの研究成果が活かされています。大学構内の演習室に原寸大の住宅構造モデルフレームを作り、無印良品の家具を実際に配置。ワークショップを通して学生の自由なイメージを膨らませ商品化へとつなげていきました。『縦の家』最大の特徴は、家の中央にある階段。省スペースを考えた場合、小さく設定しがちな階段に、あえてゆったりとした広さを確保しています。1階から3階までの吹き抜けの空間に階段を介して少しずつ段差を設けたスキップフロアは、壁などの仕切りがなく、光と風、熱が通る開放感と、家族の気配をゆるやかにつなぎ、家全体に一体感をもたらしています。これからの日本の住まいのかたち、環境、木造住宅と温熱性能の関係を研究し、暮らしを提案しました。