CASE STUDY

籐工芸のタオル掛け

  • 1

  • 2

  • 3

完成したタオル掛け。美しくも軽く、通気性の良い素材の特性も活かした製品。

工房を視察する様子。学生の学びの機会としても重要なプロセス。

別のアイデア提案の資料。

 

現代の生活に息づく籐工芸

研究内容:
籐工芸のタオル掛け
研究期間:
2019年7月~2020年1月
委託元:
(有)ツルヤ商店 後援会会員
研究者:
藤田寿人研究室

 プリントする

山形市内で籐工芸の商品を扱うツルヤ商店では、すべての商品が山形の職人の手で作られている伝統工芸品です。近年、藤工芸は夏をイメージさせる商品であり、東北などの北国ではあまり普及していません。また、人件費が安い東南アジアの安価な製品と比べ価格が高い状況です。

価格を変えずに商品の競争力を高めるには、デザインで付加価値をつける必要があると考え、藤工芸の新しい商品のデザイン開発を本学のプロダクトデザイン学科に委託されました。プロジェクトでは、職人と学生が交流するなかで、伝統工芸の魅力を損なわない、新しいデザインの追求をしてきました。その活動の中で生まれた商品の一つが、このタオル掛けです。軽くて丈夫、そして素材の美しさが魅力の藤素材を使いながら、モダンなフォルムにデザインし、インテリアにこだわる消費者にも響く製品を開発しました。