CASE STUDY

小国町産の木材利活用・木育のための製品デザイン

  • 1

  • 2

  • 3

  • 4

  • 5

3者協定締結式

デザインアイデアのプレゼンテーションの様子

Deiku

贈呈式での集合写真

フライヤーに描かれた関係者の図

 

3歳児のためのファーストファニチャー

研究内容:
小国町産の木材利活用・木育のための製品デザイン
研究期間:
2015年~毎年
委託元:
おぐに白い森株式会社
研究者:
藤田寿人

 プリントする

山形県小国町は、地域の伝統である木の文化への理解や地元への愛着を深め、さらに地域
ブランドとして新たな価値を創造するため、「町内産木材の利活用と木育の推進プロジェク
ト」に取り組んでいます。本学と家具メーカーの株式会社オカムラは、そのプロジェクトに参画しています。

このプロジェクトをきっかけとして、本学、小国町及び株式会社オカムラは、2018年に連携協定を締結しており、小国町の木材の活用と幼児への木育を考え、3歳児がはじめて自分の家具を持つことで、木材への親しみや、森林や環境問題への理解を育むきっかけとなるファーストファニチャーの製品化を本学プロダクトデザイン学科とオカムラで行いました。

同町の子ども向け木工ワークショップ、スツール製作ワークショップ、親子木工体験などの活動を通しながら、幼児や親子の家具に触れる時間をより良い体験とするためのアイデアを考え、オカムラからのアドバイスを受けながら、安全性や耐久性なども精査し、実製品の開発を進めました。

開催した学生アイデアの発表会・展示において、住民の方から高い評価を得たキッズデスク「Deiku(デイク)」を連携協定プロジェクトの第1弾として製作・贈呈することになりました。「Deiku」という名前は、デコレーション+木育という意味で、子供たちが自分だけの家具・空間で絵を描いたり、大切なおもちゃを飾ったりしやすいようデザインされています。また、共働きが多い小国町の親御さんに、お子さんの興味や関心事は何か、「Deiku」に飾られたものを通して知ってもらいたい、という想いも詰め込まれています。この製品は当時3歳となる46名に、それぞれの名前を刻印したものが贈呈されました。