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清福寺(埼玉・久喜)薬師堂新築に伴う窓装飾プロジェクト

東日本大震災から1年。本日は、ちょうどそのときに進行していた産学連携プロジェクトについてご紹介します。
舞台は埼玉県久喜市にある真言宗豊山派 瑠璃山 薬王院 清福寺。境内には樹齢500年といわれる天然記念物の大イチョウが立ち、その傍らに昨年新築された薬師堂が佇んでいます。 今回のプロジェクトは、この内部に祀られている薬師如来像の頭上をとり囲む装飾窓や建物の壁面窓などに、自動車の窓ガラスの中間膜を再利用した新開発の絵具を用いて装飾を施すもの。
担当は、プロダクトデザイン学科の早野由美恵准教授、制作にはプロダクトデザイン学科に加え、美術科で日本画を専攻する学生にも協力を得ました。 薬師像の頭上にあたる天井部分を六角に囲む装飾窓が設けられており、ここに高さ約1mのステンドグラス風の絵画を12枚設置します。薬師如来を取り囲む「12神将」を「12の干支」に置き換えて表現したものを日本画専攻の学生たちに制作してもらいました。 ちょうど1年前の3月11日には、調整作業のために学生たちが現場入りしていました。幸い事故やケガなどはなかったものの、宿泊場所の確保などで、ご住職はじめ清福寺のみなさまに大変お世話になりました。
業務完了から約1年を経て、先週ようやく完成現場の見学ツアー実現の運びとなり、今回レポートさせていただきました。清福寺ご住職に改めて感謝申し上げます。

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