共創デザイン室Blog

共創デザイン室の最新情報をお届けします

『Meet My Project 2012 Paris』

プロダクトデザイン学科の上原勲准教授が、パリで開催された「Meet Project 2012 Paris」に出展されました。その様子をご紹介いたします。 『Meet My Project』はデザイナーと企業、製造メーカーを結ぶ新しいスタイルの展覧会です。
主催者はパリ在住のイタリア人デザイナーFrancesco Pirrello(フランチェスコ・ピレロ)氏。多くの製造業やマスコミ、アートディレクターや企業を招待し、新たなデザインネットワークを構築することを目的として、2010年にパリでスタートしました。

年2回の開催で、9回目となる今回の展示会は、インテリア&デザイン関連の見本市『メゾン エ オブジェ』と開催を同じくして、パリのGaleries LafayetteグループのBHV Department Store にて開催されました。会場デザインは、フィリップ・スタルクとともに多くのプロジェクトに参画し、工業デザインやインテリア、家具などを手掛ける今注目の女性デザイナーMatali Crasset(マタリ・クラッセ)が担当しています。


会場の様子です。


この展覧会の特徴のひとつは、出展デザイナーを少人数に抑えていることです。それによって、デザイナーはメディアや製造者と密接なコミュニケーションがとることができ、見る人は製品を間近に、よりリアルに感じることができます。
写真の様子からも、デザイナーと来場者が積極的にコミュニケーションを図っている様子が伺えます。今回出展した『Y-RE:C』もとても良い反応をいただきました。 今回、上原准教授が出品された作品は、産学連携活動によって生まれたものです。
『Y-RE:C』(ワイ・レック)
自動車のリサイクルパーツを使用したデザイン提案。
廃車になった自動車のハンドルを座面、シートベルトを座面カバー、エアバックをクッションとして活用した「スツール(背もたれのない椅子)」を開発。工具なしで一人で組み立てることが可能。株式会社山形県自動車販売店リサイクルセンター及びNPO法人山形県自動車公益センターと連携により開発を行いました。 サイトはこちらになります。
http://www.meetmyproject.com/

聖地湯殿へ向かう祈りの道… 玄海古道登拝ガイドマップが完成しました



玄海古道マップはこちらからダウンロードできます。

「家具のはしっこによるものづくり」 Plywood Transform Project 2012 岩手県大槌町での発表・展示会開催のお知らせ

岩手県大槌町での、産学共創プロジェクトによる展示会をご案内します。

「家具のはしっこによるものづくり」プロジェクトは、株式会社多田木工製作所と東北芸術工科大学西澤高男研究室が産学連携活動として2010年から実施している家具の端材を有効活用するためのワークショップ・プログラムで、今年は被災地の産業復興をデザインの力でお手伝いすることを目指しています。

人口流出と雇用の確保が課題となっている中で、現地で林業と木工とを軸とした産業復興に尽力されている方々との連携を図り、現地で生産できる、あるいは活用できる木工製品をデザインすることを課題としました。

その成果発表として、岩手県大槌町の方々と木を通じたものづくりの「和」を広げるため、現地の大槌町で作品の発表・展示を行います。
8月4日の発表会では作品プレゼンテーションの他、ご来場いただいた方々向けのミニワークショップも予定しています。
展示期間中には現地生産による製品化に向けた検討を行い、最終日の8月15日にはオークション形式による販売も予定しております。

ぜひ、直接作品をご覧いただき、継続的なものづくりにつながるようなご支援を頂ければと願っております。


プロジェクトの特設webサイト
http://www.tadamokko.com/collabo2012/index.html
場所:
岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里2丁目6-20付近
「cafe & bar Ape」 (吉里吉里小学校登り口)
[GoogleMapによる地図表示]

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発表会日時:
平成24年8月4日(土)13:00 作品発表

展示期間:
平成24年8月5日(日)から8月15日(水)まで
(発表会場 同敷地内)


主催
株式会社 多田木工製作所 http://www.tadamokko.com/
東北芸術工科大学デザイン工学部 西澤高男研究室

協力
『和』〜Ring Project〜 http://www.ring-project.jp/
特定非営利活動法人 吉里吉里国 http://kirikirikoku.main.jp/

web製作協力
日本・アルカディア・ネットワーク株式会社 http://www.jan.ne.jp/

「日本一『さくらんぼ』まつり」イベント用の「御輿」製作

吉村美栄子山形県知事が代表をつとめる「やまがた元気プロジェクト実行委員会」では、『復興のための祈りと祭り』をテーマに、山形が誇る日本一の「さくらんぼ」で全国に元気を発信することを目的に、この週末(6月23日(土)、24日(日)の2日間)に「日本一『さくらんぼ』祭り」を開催いたします。

このイベントを盛り上げようと、本学美術科総合美術コースでは「さくらんぼ御輿」の製作の依頼を受け、ほぼ1か月という短期間でアイデア出しから製作までをこなし、先日学内で完成披露が行われました。 総合美術コースでは今回のプロジェクトに3年生約20名を起用。全員が御輿のアイデアスケッチを制作し、イベント関係者を招いてのプレゼンテーションを実施。その結果選ばれたアイデアをさらに全員でブラッシュアップするとともに、教授陣からの技術的ノウハウなどのバックアップを受けることで完成度を高めることができました。 今回製作された御輿の基本アイデアは、真っ赤なさくらんぼの実とその着色用に果樹園で使用されている反射シートを筒状にしたものを組み合わせ、その土台にはかつて山形の産品を全国に送り出した北前船をあしらったもの。北前船がさくらんぼをいっぱい積んで元気よく全国へ船出する様子を表しています。 1日目のメインイベントでは、製作した学生みずからが御輿を担ぎ、歩行者天国となった本町〜七日町通りを練り歩く予定。御輿のスタートは午前10時で、パレード終了後は文翔館にイベント期間中展示されることになっています。

仙台銀行移動型店舗「どこでも窓口」が巡回営業開始

先日すでにご紹介しております仙台銀行さんがこのたび導入した移動型店舗「どこでも窓口」について実車の画像を入手いたしましたのでご紹介いたします。

この「どこでも窓口」は5月23日の巡回営業開始以来、行く先々で地域の皆さんの注目を集めているとのこと。地域の期待を背負って走る姿をお見かけしたら、ぜひ覗いてみてください。 後ろの広い階段は窓口への入口となります。お買い物ついでに気軽に預金の出し入れや為替、公共料金のお支払いなどができます。
また、停車中には屋根に立てられた2本のフラッグが商店街の大漁旗とともに元気にたなびき、復興へのメッセージを発信しています。

仙台銀行移動店舗「どこでも窓口」が本日営業開始

仙台銀行は先月、きらやか銀行とともに、東日本大震災により1年間延期していた経営統合に最終合意したことを発表しました。
今後、地域経済の復興・発展も含めて、地域に根差して展開していく新金融グループの経営姿勢を表現した、新しい持ち株会社の名称は「じもとHD(ホールディングス)」。
この「じもとHD」のロゴマークも、中山ダイスケ教授がデザインを担当しています。 車両の外装デザインは、仙台銀行のコーポレート・カラーである色とりどりのグリーンを組み合わせることで、沿岸部の復興を願う「大漁旗」をイメージしています。
この「大漁旗」のデザインは、仙台銀行の略称「仙銀」の二文字を縦に表記しており、被災地金融機関として宮城県の復興へ取り組む仙台銀行の決意を表しています。


仙台銀行さんでは、先の東日本大震災をうけて、津波被災地や店舗移転統合した地域の方々の利便性を確保するため、本日5月23日(水)より南三陸町・石巻市雄勝で移動店舗による巡回営業を開始します。
今回、その名称「どこでも窓口」の選定アドバイス及び、車両外装デザインを、東北芸術工科大学の中山ダイスケ教授が担当しました。
名称のコンセプトは、
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震災によって傷ついた「ふるさと」の「復興」のために、「きずな・愛」によって結ばれた「たすけあい・応援」の気持ち 
そんなきもちを被災地のどこでもお届けする、仙台銀行の新しい窓口
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名称の選定にあたって、東日本大震災発生時に仙台銀行へ入行した平成23年度新入行員32名を対象に公募を行い、「ふるさと復興」を願う新入行員の気持ちをつなぐ名称として「どこでも窓口」が選定されました。

山形県インターネット放送局映像制作スタート

山形県内の情報をわかりやすくリアルタイムに発信するため、山形県広報室ではインターネットの映像配信サイトを活用したインターネット放送局「やまがたChannel」を開局して4年目を迎えます(平成21年11月開局)。

東北芸術工科大学では平成22年度よりこのプロジェクトに参画し、若者の視点とユニークな発想力を活かした映像制作に取り組んでいます。
そして今年度も、さる4月18日(水)に行われた県広報担当者の方によるオリエンテーションを皮切りに映像制作プロジェクトをスタートさせました。
映像制作を担当するのは、デザイン工学部映像学科2年生約60名。1チーム6名で合計10チームを編成し、インターネットで山形を紹介するための映像を6本制作する予定です。

指導に当たるのはこれまで2年間このプロジェクトを担当してきた映画監督の前田哲准教授に加え、今年新たに本学に就任したCMディレクターの今村直樹教授が参画。さらに映画「剱岳」で日本アカデミー賞の最優秀録音賞を受賞され、本学でも指導いただいている石寺健一先生のサポートも予定されており、学生たちがどれだけ面白い作品で応えてくれるのか今から楽しみです。

なお、完成作品は早ければ今年の秋頃から『You Tube』の「やまがたChannel」で公開される予定です。

日本製乳「ミルクチップ」の新パッケージ

2010年12月24日の記事『お菓子パッケージのリニューアルプロジェクト』にて一度ご紹介しましたが、美術科総合美術コースが取り組んだ日本製乳さんの『ミルクチップ』の新パッケージがいよいよ発売となります。

本日は東北芸術工科大学の入学式ということで、式典終了後に学生食堂の入り口にてこの新商品のお披露目公開と試食の提供を実施中。

新パッケージによるミルクチップは、学生の授業が本格的にスタートする4月16日より芸工大学生食堂でも1袋210円で販売される予定です。

清福寺(埼玉・久喜)薬師堂新築に伴う窓装飾プロジェクト

東日本大震災から1年。本日は、ちょうどそのときに進行していた産学連携プロジェクトについてご紹介します。
舞台は埼玉県久喜市にある真言宗豊山派 瑠璃山 薬王院 清福寺。境内には樹齢500年といわれる天然記念物の大イチョウが立ち、その傍らに昨年新築された薬師堂が佇んでいます。 今回のプロジェクトは、この内部に祀られている薬師如来像の頭上をとり囲む装飾窓や建物の壁面窓などに、自動車の窓ガラスの中間膜を再利用した新開発の絵具を用いて装飾を施すもの。
担当は、プロダクトデザイン学科の早野由美恵准教授、制作にはプロダクトデザイン学科に加え、美術科で日本画を専攻する学生にも協力を得ました。 薬師像の頭上にあたる天井部分を六角に囲む装飾窓が設けられており、ここに高さ約1mのステンドグラス風の絵画を12枚設置します。薬師如来を取り囲む「12神将」を「12の干支」に置き換えて表現したものを日本画専攻の学生たちに制作してもらいました。 ちょうど1年前の3月11日には、調整作業のために学生たちが現場入りしていました。幸い事故やケガなどはなかったものの、宿泊場所の確保などで、ご住職はじめ清福寺のみなさまに大変お世話になりました。
業務完了から約1年を経て、先週ようやく完成現場の見学ツアー実現の運びとなり、今回レポートさせていただきました。清福寺ご住職に改めて感謝申し上げます。

産学共創プロジェクト〜卒業研究〜Final

卒業制作展からのつづき→Vol.2はこちら

≪プレゼンテーション≫
2月16日、卒業制作展会期中、プロダクトデザイン学科の展示会場となっていた体育館にて開発担当者の方々に向けての最終成果を報告。来場された方々にもご覧いただけるよう公開プレゼンテーション形式で実施しました。
そして卒業制作展が終了した翌日2月20日には、産学共創プロジェクト最後のイベントとして東北パイオニアさんの役員の方々にプレゼンテーションを実施。学生たちもスーツに身を包み緊張の面持ちで最後の報告に臨みました。
プレゼン終了後、各自作品の前で個別に説明を行いました。話を聞き付けた多くの社員の方々も会場に集まり、興味深くご覧いただきました。 こうして最終プレゼンテーションも大盛況のうちに産学共創プロジェクトの全行程が終了いたしました。今回は、1年間という長期に亘る産学連携プロジェクトのため、途中さまざまな不安もありましたが、開発担当者の方々と学生が合同ゼミや個別に連絡を取り合うなかで、おたがい密に接することで深い親交が生れ、地元企業とのこれまでになかった新しい連携の可能性を垣間見ることができました。

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